人材育成事業 | 神奈川県産業技術センター
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更新日:2012.11.19

人材育成事業

人材育成事業には、大きく分けると、中小企業の人材育成と研究所の研究者(職員)育成という2つの側面があるように思う。

次に、この2つの側面を中心に、事業(組織)の再編も踏まえて、評価すると共に、いくつか提案を申し上げたい。

(1) 中小企業の人材育成について

当研究所は、目下、職員不足を克服しながら、積極的に「研究開発人材育成」と「企業人材育成の支援」を行っているところを評価したい。

しかし、中長期的に見て、前者の「研究開発人材育成(ORT)」は今後の本事業の重点にすべきであり、後者の「企業人材育成の支援」は、「研究開発事業」における受託研究や共同研究の一環として実施すべきではないかと思う。

というのは、人員削減と時代シフトの要請の下で、資源の集中投入や事業の「選択と集中」(コア・コンピテンス)は、公的機関に対しても求められている。実際に、当研究所の「企業人材育成の支援」は、受託研究等と連動して行っている例もあり、別途の事業として確立する必要性に疑問を感じる。さらに、企業の要望に応えるのと同じくらい重要なのは、積極的な知識・ノウハウの「売り込み」である。

(2) 研究所職員の育成について

研究所側が、職員のために、学習や研修、交流の機会を多く提供し、評価システムの確立にも力を注いでいる。

しかし、不明確な点もあるように思う。たとえば、はっきりとした目的をもっての外部派遣または研修なのかどうかである。

また、研究テーマの審査と成果への評価も、クローズド・システムからオープン・システムへのシフトが必要であるように感じる。

具体的にいえば、目下、それらを実施する主体として、所長、副所長、関連部長となっているが、こうすることのリスクとして、研究者が上司の目を気にしながら研究活動を行うようになり、本来、サービスの対象である県民や中小企業の方たちに背を向ける可能性がでやすいことが挙げられる。

したがって、企業関係者等、外部からの評価も審査・評価システムに取り組むべきだと思う。

一方、研究者の成長は、研究活動そのものの充実とオープンな研究環境(同分野専門家間・異分野専門家間・研究者と企業(社会)間との活発な交流環境)とも密接な関係があると考えている。

したがって、職員の育成を見る場合、目的を持った外部への派遣や研修と同様に重要なのは、「研究開発事業」においての取り組みである。

すなわち、研究者の育成は、「研究開発事業の一環」として認識することが大変重要である。

そうすることによって、政府や民間の研究費用をさらに活用できると同時に、研究者自身も企業や社会との間に、良い緊張感を持ちながら、研究能力の向上に注意を払うようになる。つまり、実力のある社会に必要な人材を育成することを期待できる。

次に、オープンな研究環境においては、研究所側が、各専門分野の研究者に交流の舞台を積極的に提供しているところを高く評価したいと同時に、研究所内において、特に異分野間のフォーマル・インフォーマルの形での交流による生き生きとした研究環境を整備する必要性を感じる。

(3) 外国人研究者の活用について

外国人研究者を積極的に受け入れているところを評価したい。同時に、外国人研究者の活用にも力を入れる必要があるかと思う。

具体的に次のように考える。

(1) 外国人研究者の頭脳(研究能力)を「研究開発事業」を初め、他の事業において存分に活用させることである。これを通じて、外国人研究者が日本社会と密接した研究活動ができ、日本での研究活動の価値と充実感を高めることができる。
(2) そうすることで、日本人研究者とさらに深めた交流ができると同時に、研究所の職員にも良い刺激を与えることを期待できる。
(3) 人材不足の一時的解消につながれば尚更理想である。

(4) 「人材育成事業」と他の事業との関係について

前述した事業再編と関わる事柄(2箇所)のほか、もう1つ申し上げたい。

当研究所の「技術交流事業」における「産学公交流研究発表会」と「産学公技術交流フォーラム」は、「技術交流」のみならず、「人材育成」にも非常に有効な業務として認識している。

したがって、「技術交流事業」における諸活動は「人材育成事業」とリンクして取り組むことを期待したい。

「人材育成事業」と他の事業との関係を次のように整理する。
人材育成事業

(5) まとめ

以上述べたように、当研究所が人材育成事業に多くの試みをされている中、中長期的に見て、人材育成事業は他の事業との有機的な結合が必要であり、オープンな審査・評価システムへの取り組みを含めた研究環境の一層の整備を期待したい。
(欧陽委員)




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