みんなのコホート研究入門・第1回(九州大学)

ー募集を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございましたー

日時

平成30年2月7日(水)13:30~17:30

募集人数

30名

先着順にて承ります。

参加費

無料

会場 ※ 平成 30 年 1 月 5 日付にて、会場が変更しています。

かながわサイエンスパーク内 KSPギャラリー  (川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
 シャトルバス 5 分
>> Mapはこちら

◆ JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
  「高津中学校入口」下車徒歩3 分

講師

秦 淳

九州大学大学院医学研究院衛生・公衆衛生学分野 准教授
(同 医学研究院附属総合コホートセンター 准教授 併任)

このような方にお勧めします。

コホート研究に関心のある、 エンジニアリングやデータサイエンス分野の研究者・技術者、統計科学・数理科学の研究者、 医療関係者、医学と他の分野の境界領域で活動する大学・企業研究者・学生など

 

案内・武林 亨 (慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科委員長、医学部衛生学公衆衛生学 教授)

 現在の日本は、人類史上経験のない超高齢化社会に向かっています。高齢期における健康、経済、社会的な問題への対処にとどまらない、若年期からの予防啓発、世代間や地域のつながりを重視した社会的活動、科学技術の活用など、あらゆる年齢層を対象としたさまざまなアプローチが各地で試行されはじめています。
 こうした多面的な取り組みを医学の視点で俯瞰し、客観的なエビデンスをもって現象の背景を解き明かすコホート研究 (※1)に、近年、関心・期待が高まっています。
 とくにこの 10 年ほどで、革新的な進歩を遂げている高性能な分析機器や大型コンピューターを駆使し、集団を構成する個人レベルの遺伝子やタンパク質等の膨大な生体情報を網羅的に集積して、有用な情報を適切に抽出する新たな手法が盛んになりつつあります。こうした解析の過程では、臨床医学、疫学、統計学、データサイエンス、エンジニアリング等の専門家の協働は不可欠です。もちろん、地域住民との信頼関係に基づく理解と協力が研究の質を左右することは言を俟ちません。
 つまり、コホート研究は医師だけではなく、医療、科学技術、行政、地域活動の総力戦であり、広範な分野からの人材の結集が、いまこそ必要となっています。
 「みんなのコホート研究入門」では、現在進行中の取り組みを学びながら、“well-being society”(※2)の実現を共に目指してくれる仲間づくりからはじめます。
 コホート研究に関心のあるエンジニアリングやデータサイエンス分野の研究者・技術者、行政関係者をはじめ、医療関係者や医学と他の分野の境界領域の研究や実務に携わっておられる方々の参加も歓迎いたします。みなさまの奮ってのご参加をお待ちしています。

※1 コホート研究: ある特性(生活習慣や検診の受診歴など)をもった集団(これを「コホート」という)に対して疾患の罹患や死亡などを追跡することによって、その特性と疾患のリスクとの関連を明らかにする研究〔国立がん研究センター HPより引用〕。
※2 well-being society: リサーチコンプレックス推進プログラム「世界に誇る社会システムと技術の革新で新産業を創るWellbeing Research Campus」が目指す、誰もが等しく、健康かつ安心に、生き生きと誇りを持って暮らすことができる社会。

演題 ・ 要旨

時間 講義内容
13:40 ~ 14:40

入門編: 久山町研究とは   

 久山町研究は、福岡県久山町の住民を対象に過去57年間にわたって継続している生活習慣病の疫学研究です。この研究では1961年に久山町の住民健診を受診した40歳以上の男女からなる集団(コホート)を設定し、現在に至るまで追跡調査を行っています。1974年以降も同様の方法を用いてほぼ5年間隔で新たな集団を設定し、それぞれ追跡調査を行っています。健診時のデータと追跡調査の成績を組み合わせて検討することにより、疾病や死亡の発生頻度(罹患率・死亡率)を算出し、また疾病発症や死亡の原因となる要因(危険因子)を明らかにすることができます。講義では久山町研究の実例をもちいて疫学研究とくにコホート研究の方法について概説します。

14:50 ~ 15:50

応用編1: 循環器疾患のコホート研究 

 脳卒中と心疾患は悪性腫瘍とともに日本人の主な死因となっています。これらの循環器疾患の危険因子として、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾病や、喫煙、飲酒などの生活習慣が知られています。さらに最近では、血液などに含まれる微量な物質(バイオマーカー)のいくつかが循環器疾患の発症と関連していることが明らかになっています。講義では久山町研究の成績を用いて循環器疾患とその危険因子の時代的推移を述べるとともに、それぞれの危険因子・バイオマーカーと循環器疾患発症との関連についての研究成果を紹介します。

16:00 ~ 17:00

応用編2: 認知症のコホート研究

 近年、わが国では高齢化にともない認知症を有する高齢者が急増しています。認知症は、脳の神経の変性によって発症するアルツハイマー病、脳の血管障害を原因とする血管性認知症など、複数の疾患によって発症します。そのなかで最も頻度の高いアルツハイマー病については、その原因が十分解明されておらず、確立した治療法や予防法がみつかっていません。近年の研究により糖尿病、高血圧、喫煙、運動不足などの危険因子が認知症の発症と関連していることが明らかになりました。講義では久山町研究の成績を用いてこれらの危険因子が認知症の発症におよぼす影響について検討します。

17:00 ~ 17:30

総合討論 / 質疑応答(モデレーター: 慶應義塾大学 武林 亨) 

次回以降のご案内

第二回「85歳からの前向き研究、健康百寿への取り組み・慶応義塾大学」(3月15日・水)

第三回「データシェアリングがひらく未来の医療と東北復興・東北大学」(4月以降予定)

★近日中に募集を開始いたします。

 

お申込みはこちら

次の申込要項をご覧の上お申込下さいますようお願い申し上げます。

  • 申込締切後、受講決定者には受講票等のご案内をEメールでお送りいたします。
  • 申込締切後でも、定員に余裕がある場合は申込を受付けられる場合がございますのでお問い合わせ下さい。
【個人情報の利用及び提供の制限】
  • 申込書にご記入いただいた個人情報は、当所の事業等に関する情報の提供や参加者募集の案内等の範囲内で利用又は提供いたします。
  • 個人情報は、取り扱い目的以外に利用したり第三者に提供することはありません。

パンフレットはこちら(1MB)

主催

地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所

人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL : 044-819-2033 FAX : 044-819-2097

E-mail:ed@newkast.or.jp