進化する高分子材料 表面・界面制御コース

 

日時

平成30年10月3日(水)、4日(木)
 全日程2日間。∗ 1日単位の受講も承っております。

定員

20名(先着順にて承ります。)

対象者

・企業、研究機関にご所属で、新しい高分子材料の研究開発に携わる方。
・高分子材料を用いて高機能表面の創製を目指す方。
・マイクロ・ナノスケールの計測デバイス等の開発・加工に携わる方。
・複合加工などにより、高分子材料の新しい産業領域への展開を目指す企業の方。
・新素材の開発、設計業務に携わる方。
・・・メーカー・ユーザーいずれの方も承ります。

 

カリキュラム日程および講義内容

10月3日(水)

時間 講義内容
10:00-11:30 オリエンテーション 本講座の趣旨と最近の機能性高分子表面の研究動向
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 准教授 青木 隆史 氏
最近、ポリマーフィルムなどの表面の物性や構造をさらに理解できるようになったことで、表面に機能を積極的に付与できるようになってきました。講師の方々の最新の表面・海面に関する講義を聴講いただく前に、オリエンテーションとして本講座を行う趣旨を説明いたします。
12:30-14:30

ぬれ現象の基礎:超親水から超撥油まで
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 名誉教授 川瀬 徳三

表面改質により多岐にわたる表面機能が付与・向上されますが、その多くはぬれ性に関連した特性です。本講では、ぬれ現象の基礎と固体表面の表面自由エネルギー変化について解説するとともに、超親水~超撥油の機能性表面のデザインなどを紹介します。
14:50-16:50

高分子界面での分子間力とバイオ機能の関連
東京大学 大学院工学研究科 教授 石原 一彦 氏

バイオ・食品関連、環境あるいはエネルギー関連で高分子材料を利用する際には、表面での防汚性や潤滑性、また生体親和性などが重要です。そこで、本講義では高分子界面で働く分子間力に着目し、その測定法を紹介するとともに、表面での機能発現との関連性を解説します。
17:10-17:40

★KISTEC技術支援部の分析・解析サービスご紹介 
 川崎技術支援部長 阿久津 康久 

XPSによる表面分析、樹脂の破面解析、モルフォロジー解析などKISTECでご提供できるサービスを装置のご見学と合わせてご紹介いたします。(ご希望の方のみ承ります)

 

10月4日(木)

時間 講義内容
10:00-12:00

高分子材料表面・界面の構造・物性解析
九州大学 大学院工学研究院 教授 田中 敬二 氏

高分子材料は機能材料や構造材料として広く使用されており、その多くの場面で表面や界面が重要になります。表面や界面では、材料の内部と比較してエネルギー状態が異なるため、その構造や物性も異なります。本講義では、高分子の構造と物性に関する基本的な考え方を解説した後、表面や界面ではどのように異なるのかを議論します。
13:00-15:00

高分子ゲルの摩擦と吸着
北海道大学 大学院先端生命科学研究院 教授 黒川 孝幸 

水中でゲルのような含水軟材料はとても複雑な摩擦および吸着挙動を示します。生きものは巧みな工夫で摩擦・吸着をコントロールしています。ハイドロゲルの摩擦および吸着の研究を通して、生きものが活用している戦略を説明します。
15:20-17:20

高屈折率有機・無機ハイブリット光学材料の設計と開発課題
山形大学 大学院有機材料システム研究科 教授 川口 正剛 

重合法の違いによる高分子微粒子の合成法の基礎と応用例、さらには有機・無機ハイブリット化による高透明光学材料における界面制御、屈折率制御技術について紹介します。

 

 

カリキュラム編成者からのメッセージ

京都工芸繊維大学 准教授  工学博士 青木 隆史 

 高分子は軽量で成形加工しやすいことから多種多様な分野で活用され、今後も構造材料や機能材料として、幅広く利用されて行きます。新しいポリマーの登場が一段落した現在では、物性や機能の異なる複数のポリマーを混合したり、ブロック共重合体やグラフト共重合体などに調製したりすることにより、さらに差別化された物性や 機能をもつポリマーを獲得する努力が続けられています。そうした物性や機能は、当たり前のことですが、私たちの目に見える大きさ、または手で触ってわかる大きさのポリマー材料について調べられています。

 最近、高分子科学研究者の間では、そうした大きいサイズ範囲ではなく、フィルム、繊維、微粒子などの材料表面・界面を構成するポリマー分子レベルの挙動に対する理解が進んでいます。目で見てもわからない、手で触ってもわからない表面上のナノサイズの世界で起こっていることが、物性や機能を考える上で、とても重要になってきています。今まで知らなかったポリマーの世界が高分子表面にあり、新しい素材開発のヒントやきっかけが、そこに潜んでいることを感じさせます。

  本コースでは、ポリマーを使い新しい素材開発を行っている、もしくはこれから行う予定の企業の研究者・技術者の方を対象に、ポリマー表面や界面の最近の情報を分かりやすく解説します。本コースを受講された方々は、高分子表面の最新の情報に触れることにより、新しい素材開発への手がかりを掴んで帰られるのではないかと思います。“表面を制するものは、全てを制する”かもしれません。多数の研究者・技術者の方のご受講を期待しています。

受講料(消費税込み)

※神奈川県内中小企業とは・・・ 本社または事務所が神奈川県内にあり、資本金が3億円以下または企業全体の従業員数が300名以下の企業

会場

かながわサイエンスパーク内 講義室  (川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
 シャトルバス 5 分
>> Mapはこちら

◆ JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
  「高津中学校入口」下車徒歩3 分

 

お申込みはこちら

次の申込要項をご覧の上お申込下さいますようお願い申し上げます。

  • 申込締切後、受講決定者には受講票・受講料請求書等の必要書類をお送りいたします。
  • 募集人員を大幅に超えた応募があった場合は、選考させていただくことがあります。
  • 申込締切後でも、定員に余裕がある場合は申込を受付けられる場合がございますのでお問い合わせ下さい。
【個人情報の利用及び提供の制限】
  • 申込書にご記入いただいた個人情報は、当所の事業等に関する情報の提供や参加者募集の案内等の範囲内で利用又は提供いたします。
  • 個人情報は、取り扱い目的以外に利用したり第三者に提供することはありません。

パンフレットはこちら (PDF 849KB)

主催

地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)

 

後援・協賛(一部申請中)

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