「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」プロジェクト

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダー・
解析ツール開発グループ
グループリーダー

大野 博司

腸内環境制御グループ
グループリーダー

福田 真嗣

研究体制

期間

2017年4月〜2021年3月

構成

【解析ツール開発グループ】

【腸内環境制御グループ】

  • グループリーダー
  • 常勤研究員
  • 非常勤研究員
  • 研究協力員

実施場所

【解析ツール開発グループ】
かながわサイエンスパーク(KSP)
神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1東棟3F

【腸内環境制御グループ】
川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)4階
神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-13

TOPICS



  • 2018.5.10【講演・学会発表】
    The Biology of Genomes 2017(5月9~13日)で金錫元研究員が研究成果の発表を行いました。
    題目:「Curated genomic-based 16S ribosomal RNA database and platform for seamless updating」


    • 2018.4.20【論文発表】
      大野博司GLの総説が、「亜鉛栄養治療」(日本亜鉛治療研究会)に掲載されました。
      腸内フローラの健康と病気への関わり
      亜鉛栄養治療, 8(2), pp.50-57, 2018.




        過去のトピックスへ

        研究の背景・概要

        糖尿病は世界規模で拡大しており、糖尿病罹患者は2015年には世界人口の8.8% (4.1億人)を占め 、2040年には罹患者は世界人口の10.4% (6.4億人) へと増大すると予想されています。国内においても糖尿病患者数は増加の一途をたどっており、2012年には糖尿病と糖尿病予備群の合計が国民の5人に1人の割合となりました。糖尿病は重篤な合併症(糖尿病性腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害)になるリスクも高く、これらの治療には多額の医療費がかかります。2012年の年間医療費 は1兆2,196億円となっています。医療費の増加以外にも、健康寿命の短縮、労働力逸失による経済的損失など、社会へ及ぼす影響は極めて大きくなっています。

        近年、腸内細菌叢を含む腸内環境全体 乱れが、大腸炎や大腸がんといった腸管関連疾患のみならず、 糖尿病や動脈硬化などの代謝疾患、花粉症や自己免疫疾患といったアレルギーなど、全身性 疾患へもつながることが次々と報告されています。そのため、腸内環境を良い状態に保つことは健康を維持するうえで大切な要素となります。糖尿病を始めとするこれらの疾患に関連する腸内環境の変化を捉え適切に制御することは、生活習慣病の予防や診断、治療法の開発に直結すると考えられます。

         

        研究内容

        本プロジェクトのねらい

        検診受診者の協力者から得られた 生活習慣 、腸内環境、代謝機能、遺伝子多型等の臨床情報や、疾患モデル動物を用いた動物試験から得られ情報を同時にデータ化し、これらを統合解析することで、糖尿病と腸内環境について横断的に解析します。腸内環境の変化に伴う生活習慣病等の発症メカニズムを明らかにすることで、その予防方法の確率を目指します。さらに得られた知見を基に、糖尿病の未病マーカー探索や機能性食品の開発などを展開し、腸内環境制御による生活習慣病の予防、診断、治療方法の確率を目指します。糖尿病をモデルケースとした本プロジェクトの実施により、解析プラットフォームが構築されれば、糖尿病以外にも腸内環境のバランスの乱れが関与する様々な疾患等への適用も期待されます。

         

        期待される効果と地域への貢献

        産業界では、腸内環境に基づく研究成果を重要シーズと捉えており、従来進められてきた食品分野だけでなく、創薬や受託解析・検査事業など、腸内環境情報を活用したビジネスは広がりつつあります。本プロジェクトで得られる成果は、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防、診断、治療法において、これまでにない新たな手法として活用でき、新たな市場の創出、医療費の削減、県民のQOL向上につながることが期待されます。

        【お問合せ】
        研究開発部 研究支援課 地域イノベーション推進グループ
        TEL:044-819-2031 / FAX:044-819-2026
        E-Mail : sks☆newkast.or.jp (☆を@にご変更ください)